市場へおつかい
2020年04月03日
三重県津市で不動産会社を営んでおります、
株式会社イーエンの秋田ちひろです。
子供の頃の思い出で恐縮ですが、私は幼稚園児の頃から
親によく「おつかい」を頼まれました。
小学生になってからは、父に頼まれ、よくタバコ屋まで
「ハイライト」を買いに行きました。
いつ頃からでしょうか。子供がおつかいで煙草を買えなくなったのは。
と言うより、いつの間にか子供はおつかいに行かなくなりました。
子供の頃の市場でのおつかいは、とても楽しいものでした。
大好きなお菓子屋さんは、今日は通り過ぎるだけ。
お菓子は全てガラスケースに入っていて、店全体がそれはカラフルでした。
おつかいの品目は大抵、うどん玉か焼そば玉、豆腐、卵、…
牛乳は早朝ビンで配達されるので買うことはありません。
魚屋さんや八百屋さんのおじさんやおばさんは凄く元気で、
お客さんとやり取りしている以外は、ずっと「いらっしゃいいらっしゃい」
と叫んでいます。だからおじさんはしゃがれた声。
活気の渦の中、店の人とやり取りをして、野菜や魚の名前を覚えて、お釣りを勘定して、
たこ焼きの焼ける匂いや、花の匂いを嗅ぎながら帰っていく。
子供の私にとっておつかいは、身近な社会を垣間見る機会でした。