イタドリのきんぴら
2020年04月28日
三重県津市で不動産会社を営んでおります、
株式会社イーエンの秋田ちひろです。
定年退職した夫は、春になってから、里山や河川敷に入っては、山菜採りをして
帰宅します。最も好きな山菜は「イタドリ」で、下処理が大変なのにも関わらず、せっせと
摘んできては、三日くらい水に晒して自分で調理しています。四国や和歌山、奈良の山間部
では、昔から春の定番惣菜として食卓に上っていた様です。
イタドリのきんぴらを初めて食べたのは、今から30年以上前、奈良県吉野の民宿で出され
た朝食で。茶粥と共に出されたイタドリのきんぴらの、あまりの美味しさに
夫と顔を見合わせました。
どうやって調理するかを教えて頂いたと思うのですが、自分で作ると似ても似つかない。
調理に向く状態での採取のタイミング、下処理で失敗し、味付けで失敗し、民宿の味とそっ
くりになるために、結局10年以上の歳月を要しました。
今の時代なら、ネットで達人に教えて頂けるのですが…
失敗を重ね、努力の甲斐あって、春の我が家の味になりました。
「美味い!」と夫は叫びながら、食べています。
気が付けば、後、何回食べられるだろう…と思う年齢になっていました。