夏のつばめは
2020年08月18日
三重県津市で不動産会社を営んでおります、
株式会社イーエンの秋田ちひろです。
春は会社の周辺で、ツバメをよく見かけます。
生まれたばかりのヒナにやる虫を捕るために、
辺りを盛んに飛び回っています。
ヒナは無事に巣立ったのでしょう。
梅雨が明け暑い夏が来ると、ツバメ達の姿を全く見かけなくなりました。
そういえば、子供の頃に読んだ「幸せな王子」という童話があって。
ツバメが登場します。
若くして亡くなった王子を偲んで、宝石がはめられ金箔で被われた
立派な銅像が街の真ん中に建てられた。
銅像の王子は足元で休むツバメに語りかける。
「あの気の毒な娘に、私の目のサファイアを外して届けてあげて欲しい。」
涼しい風が吹き始めて、ツバメは「仲間と共に南の国に渡りたい」と申し出る。
それでも銅像の王子はツバメを引き止めて、像に着けられた宝石や貴金属を剥がして
届けさせ。 ツバメは像の傍で息絶える。
ツバメは寒くなる前に、暖かい国に飛んで行かなければならないことを
その時知ったのでした。(因みに越冬ツバメもいるそうですが。)
話しを元に戻します。
未だ秋は遠いのに。
ここから飛び立ったツバメは今何処にいるのだろうか?
そんなことを思って酷暑の町を歩いていました。
先日、偶然テレビでその答えを見つけました。
ツバメたちは河川敷の葦原などに、大集結して眠っているそうです。
たった2~3年の命。
その間、他の生き物に襲われて、数は何割も減ってしまうそうです。
儚い命の様です。
「幸せな王子」のラストシーンは
天使が静かに降りてきて、王子の心と死んだツバメを抱いて天に昇っていく
というものでした。
世界で見ると、日本のようにツバメを可愛く思い、軒下に巣を作っても嫌がらず、
大切に扱う国は珍しいそうです。日本でツバメは吉兆吉鳥です。
生きていれば翌年同じ場所に巣を掛けるという。
帰ってきて下さい。来年