父の日に

2022年06月22日

三重県津市で不動産会社を営んでおります、

 

株式会社イーエンの秋田ちひろです。

 

先日実家に帰り、昨年1月に亡くなった父のことを母と二人で話していました。

 

父の日なので父の遺影にお花を供える話しをしている時でした。母が突然

 

「おじいちゃん(父のこと)亡くなる直前に立って目を開いたねぇ。その後お医者さんが

 

『〇時〇分、御臨終です』と言ったよね?」と私に聞くのです。

 

時間はその通りでした。ただ父は酸素吸入を付けたまま、

 

立つことも目を開けることもありませんでした。

 

そのことを母に告げると母は「絶対そうだった」と言い張ります。やけに詳しく

 

その場面のことを繰り返し話してくれました。高齢なので普段の会話も勘違いがあったり

 

するのですが、これはどうもそうではなさそう。母は何日も付き添って疲れてイスに座って

 

ウトウトしていたこともあったのでしょうが。

 

「きっと父さんは最期に母さんに挨拶してくれたんだよ。父さんらしいなぁ」と私が言うと

 

「夢枕に立ってくれたんやろか?本当に不思議なこともあるなぁ」と真顔です。

 

買ってきた花を供えながら「父さんらしいなぁ」と小さな声で、父の日の遺影にもう一度

 

言いました。こういう時、父は微かにニヤっと笑うのが癖でした。

 

それを思い出しました。