後悔の音
2022年07月22日
三重県津市で不動産会社を営んでおります、
株式会社イーエンの秋田ちひろです。
先週から戻り梅雨だそうです。
ザーザー降りの雨の日、私には繰り返し思い出すことがあります。
中学生の頃だったでしょうか。
景色が霞む様な土砂降りの中、靴を濡らしやっと自宅があるアパートの入口が見えた時
そこで男性が雨宿りをしていました。
既に随分濡れている様子で、酷い降りに堪らず逃げ込んだのでしょう。
近付くと…多分同じ塾に通っている高校生。
相手も同じ事を思ったようでチラッとだけ目が合いました。
私は今日初めて差した、やっと買った流行のギンガムチェックの傘を閉じて…一瞬迷い
その高校生の横を通り過ぎて階段を昇っていきました。
自宅の3階の自宅のドアの前に立った時、なんとも惨めな気持ちになって
慌てて階段を駆け下りました。
高校生はもう居なくなって、さっきよりもっと雨脚が強くなっていました。
半世紀近く前の後悔が、土砂降りの音と共に今でも甦ります。