導く言葉

2022年11月01日

三重県津市で不動産会社を営んでおります、

 

株式会社イーエンの秋田ちひろです。

 

先日NHKの「知恵泉」という番組の中で、作家の故松本清張さんについてのエピソード。

 

取材のため銀座で待ち合わせをした松本清張さん。担当編集者の若い女性がなんと40分も

 

遅刻して現れたそうです。松本さんは黙って彼女を真っ直ぐ時計店に連れて行き、腕時計を

 

プレゼントした。その上でこう言ったそうです。

 

「遅刻をすると、その日、仕事は自分の負い目から始まる。

 

共に仕事をする時、お互いが対等でなければいい仕事は出来ないんだよ。」と。

 

彼女はそれから二度と遅刻をしなかったそうです。

 

 若い人が何か失敗すると「世の中はこういうものだ」「俺達の若い頃は…」

 

とお説教を始める年配者はいつの時代にもおられます。

 

良い子ではなかった自分が、子供の頃から若い頃頂いた大人の方の説諭は、

 

遠くに聞こえる雷鳴の様でありました(笑)  大変申し訳ないことですが。

 

だから松本清張さんの先のお言葉は、身体に静かに浸み込む雨の様だと思いました。

 

相手を言葉で押さえ付けるのではなく

 

相手に浸み込む様な、優しさと厳しさを備えた「導き」の言葉をかける。

 

凄い方です。