役者と作品
2023年07月10日
三重県津市で不動産会社を営む株式会社イーエンの秋田ちひろです。
最近、ネットやマスコミでは女優さん歌舞伎役者さんの私生活の話題ばかり。
不倫報道の女優さんが演じる「美しく優しいお母さん」の出演場面を
NHKがそのまま使うのか…という今朝の話題はやけに虚しい。
例え後に重大な罪を犯した俳優が出演していた作品であっても
多くの人の情熱と努力によって作られたその映画や番組の価値、
その俳優の演技の価値が変わることは決してないはずです。
俳優の顔にモザイクを掛けたり、出演場面を削り取ってしまったりすれば
作品として台無しです。
全ての俳優さんの毎日がいつも安寧で清廉潔白であるなら、
人間の深い苦しみや悲しみ、狡さや汚さ。
その中から生まれる優しさや力強さや澄んだ心を想像で表現出来るものでしょうか。
渦中の役者の出演作品を傷付けていくのはその役者さん自身もありますが、
その人達の私生活を興味本位に覗いている視聴者でもあると私は思ってしまいます。
〇〇砲は人々の「覗き見趣味」を砲弾に込め、芸能人に向け威力を増すばかりです。
昔の大御所はどれだけの悪事を働いても関係者に揉み消して貰えたのなら。
今はその反動なのかも知れません。